競艇の「SG」とはどんなレース?競艇におけるレースの格付けについて解説!

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競艇における最高峰のレースであるSGレース。競馬でいうとG1レースに相当する競艇界の祭典です。今回は、特に競艇初心者のファンに向けて、あらためて競艇のレースにおける「グレード」について説明するとともに、年に8回開催される全てのSGレースについて徹底解説していきます!

競艇のレースのグレードについて知ろう!

まずは、競艇のレースにおける「グレード」について解説していきます。競艇では1988年度より「グレード制」というシステムが採用されています。グレード制とは、端的に言うと出場条件や賞金額などによりレースをいくつかのグループに分けて格付けする仕組みのことをいいます。有名なのは競馬における「GIレース」で、東京優駿(日本ダービー)や有馬記念などといったレース名は、公営ギャンブルのファンでなくとも聞いたことがあるでしょう。

競艇においては、G3、G2、G1、そしてSG(スペシャルグレード)の4段階のグレードレースが設けられており、それら以外のレースは一般戦と呼ばれています。

グレードが高くなるにつれて優勝賞金の金額も上がっていき、年に8回しか開催されない最高峰のSGレースでは、なんと1回のレースで少なくとも1600万円もの賞金を獲得できます。

ただし、当然すべてのレーサーがグレードの高いレースに参戦できるわけではありません。レースごとに基準は異なるのですが、G2以上のレースはランクなどをもとに選抜されたレーサーしか出場できません。特にG1以上となると原則として最高ランクのA1レーサーしか出場できない仕組みになっているので、レーサーにとってはまずはランクを上げていき、これらのグレードレースに出場することが目標となります。

競艇界の祭典!!「SG」レース全てを徹底解説

ボートレースクラシック(鳳凰賞競走)

ボートレースクラシックは1966年より開催されているSGレースです。5大SG競走GRANDE5の初戦として開催されます。正式名称を鳳凰賞競走といい、第23回大会からは総理大臣杯と呼ばれ、第49回大会よりボートレースクラシックという通称がつけられました。

優勝金額は3500万円、開催時期は3月下旬。毎年一番最初に行われるSGレースとして、競艇ファンが楽しみにしているレースでもあります。

選考基準は以下のとおりです。

・前年度優勝者

・前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)

・前年1月1日 – 12月31日に行われたSG・G1/PG1・G2競走における優勝者

・前年1月1日 – 12月31日に行われたG3以下の競走における優勝戦回数上位者

2020年開催からは、これらに加えて2019年から開催される「全国ボートレース甲子園競走」優勝者も出場資格を得ます。ちなみに全国ボートレース甲子園は「甲子園」と名が付いているので「高校生が出場するレース?」と勘違いしそうですが、決してそのようなことではなく、ボートレーサーを都道府県の出身地別に分けて、全国47の都道府県から代表レーサーが選出されて開催されるレースです。「都道府県の代表」というコンセプトから「甲子園」と名付けられたのでしょう。

ボートレースオールスター(笹川賞競走)

ボートレースオールスターは1974年より開催されているSGレースです。5大SG競走GRANDE5の第2戦として開催されます。正式名称を笹川賞競走というのですが、これは競艇の開催様式などを定めるモーターボート競走法の成立に尽力し、さらに社団法人全国モーターボート競走会連合会の設立にも関与するなど、まさに競艇の生みの親である笹川良一氏を称えるレースとして生まれたレースだからです。

優勝金額は3500万円、開催時期は5月下旬。選考基準は以下のとおりです。

・前年度優勝者

・前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)

・直近のSGボートレースクラシック優勝者

・ファン投票上位レーサー

「オールスター」の名のとおり、ファン投票によって出場選手が決まる点が大きな特徴です。そのため他のSGレースと比べて女子ボートレーサーが出場しやすい大会にもなっています。ファン投票は毎年1月下旬より2月下旬にかけて行われ、3月上旬に出場選手が発表されます。

グランドチャンピオン

グランドチャンピオンは1991年、モーターボート競走法制定40周年を記念して創設されたSGレースです。元々はグランドチャンピオン決定戦というレース名でしたが、2014年から「決定戦」が外れグランドチャンピオンに改称されています。

優勝金額は2500万円、開催時期は6月下旬から7月下旬。選考基準は以下のとおりです。

・前年度優勝者

・前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)

・直近のSGボートレースオールスター優勝者

・前年4月1日~3月31日におけるSG優出完走者

・SG予選得点上位者

前年のSGレースでの成績がベースとなって出場選手が決まるという意味で、人気ではなく実力が重視されるまさに「チャンピオン」を決めるにふさわしいレースといえるでしょう。2001年大会では寺田千恵が女子レーサーとして史上初のSGレース優勝決定戦進出を果たしたレースとしても知られています。

オーシャンカップ

オーシャンカップは1996年より開催されているSGレースです。「オーシャン」という名のとおり、設立当初は「海の日」前後の開催となっていましたが、現在は7月下旬へと開催時期が変更となっています。

優勝金額は2700万円、選考基準は以下のとおりとなっています。

・前年度優勝者

・前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)

・直近のSGグランドチャンピオン優勝者

・前年5月1日~4月30日におけるPG、G1、G2優勝戦得点上位

グランドチャンピオンと同様に、前年のグレードレースでの成績がベースとなって出場選手が決まります。2010年大会からはG2レースも選考基準に入り、より多くのボートレーサーに門戸が開かれています。

ボートレースメモリアル(モーターボート記念競走)

ボートレースメモリアルは1955年に初開催されている、ボートレースダービーに次ぐ歴史を持つ伝統的なレースです。正式名称はモーターボート記念競走。5大SG競走GRANDE5の第3戦として開催されます。

優勝金額は3500万円、開催時期は8月下旬から9月下旬です。選考基準は以下のとおり。

・前年度優勝者

・前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者(6名)

・直前のSG競走であるオーシャンカップの優勝者

・開催される競艇場を除いた全ての競艇場から推薦された選手(各場2名ずつの46名)

・開催競艇場の施行者が希望する選手

ボートレースメモリアルには、全国に24ある競艇場がそれぞれレーサーを選出して派遣します。各競艇場の代表レーサーによって争われる、まさに競艇場の威信をかけたレースです。ここ15年は「丸亀競艇場」「若松競艇場」「桐生競艇場」「蒲郡競艇場」「福岡競艇場」の5か所からしか優勝者が出ていないので、これら5つは特に「名門」の競艇場といえるかもしれません。

ボートレースダービー(全日本選手権競走)

ボートレースダービーは1953年に初開催されている、競艇界で最も古い歴史を持つ伝統のあるレースです。正式名称は全日本選手権競走。5大SG競走GRANDE5の第4戦として開催されます。

「ダービー」という名称は元々、1780年にイギリスで創設された「ダービーステークス」という競馬レースが歴史の発端であり、それを元に日本で1932年、競馬の「日本ダービー」が創設されました。以来「ダービー」という名称は公営競技において「祭典」のような意味合いを持つ重要な言葉となっていますが、中でも競艇のボートレースダービーは競馬の日本ダービーに次いで古い歴史を持ちます。

優勝金額は3500万円、開催時期は10月上旬から11月上旬です。選考基準は以下のとおり。

・前年度優勝者

・前年の賞金王決定戦の優勝戦出場者(6名)

・直前のSG競走であるボートレースメモリアルの優勝者

・前年8月1日~7月31日における勝率上位選手(開催年後期のランクがA1かつ出走回数160走以上)

ボートレースクラシックやグランドチャンピオン、オーシャンカップと同様に、過去の出場実績や結果を基準として出場選手が選出されます。競艇の歴史を紡ぐ権威のあるレースであるとともに、年末のグランプリ出場及び賞金王獲得に向けたラストスパートとなる重要なレースでもあります。

チャレンジカップ

チャレンジカップは8つあるSGレースの中では最も新しく、1998年に初開催されたSGレースです。元々は「競艇王チャレンジカップ競走」という名称でしたが、2010年より現在の名称に変更されています。

年末に行われる最後のSGレースである「グランプリ」およびそのシリーズ戦への出場をかけた最後のトライアル競走として行われます。優勝金額は2500万円、開催時期は11月下旬です。

選考基準は以下のとおり。

・1月1日から10月31日までの獲得賞金上位者

他のSGレースとは異なり、あくまでグランプリへのトライアルという位置づけのため、その年の10月末までの獲得賞金により出場者が決まるという点が特徴的です。

グランプリ(賞金王決定戦競走)

5大SG競走GRANDE5の最終戦であり、競艇の1シーズンを締めくくる最後の祭典。それが毎年12月下旬に開催されるグランプリです。正式名称が「賞金王決定戦競走」であることからも分かるとおり、その年の賞金王が決定する重要なレースでもあり、優勝金額はなんと1億円に設定されています。

グランプリの選考基準は以下のとおり。

・1月1日~チャレンジカップまでの獲得賞金額上位18名

賞金王を決める最後の決戦らしく、出場資格があるのは直前のトライアルレースであるチャレンジカップまでの獲得賞金額上位18名のみです。なお、上位19~60位のレーサーは、グランプリと同時進行で行われる「グランプリシリーズ」という別のSGレースに参加することになります。こちらは優勝金額は1600万円です。

まとめ

今回は、競艇におけるレースのグレード制について解説するとともに、最高峰のレースであるSGレースについてそれぞれご紹介してきました。競艇界の祭典であるSGレースはレベルの高いボートレーサーが多く参加しますから、レベルの高いダイナミックなレースが行われます。年に8回しか開催されませんから、ぜひチャンスを逃さず競艇場に足を運んでみてください!

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