競艇のイケてるポスター10選!話題のポスターからマニア向けまでご紹介

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新しい競艇ファンを獲得するため、あるいは競艇のレースを盛り上げるために。競艇場は様々な工夫を凝らしたイケてるポスターをいくつも作り出してきました。今回は、中でも特にイケてるポスターや面白いポスターなど10作品をピックアップしてご紹介していきます。

SNSやニュースでも大きな話題に!唐津競艇場の「アンビグラム」ポスター

まず最初にご紹介するのは、SNSやニュースなどでも大きな話題となった、唐津競艇場のアンビグラムポスターです。こちらは2018年1月に唐津競艇場で開催された「全日本王者決定戦」のポスターなのですが、このポスターがバズったのは、競艇の長い歴史上おそらく初めて「アンビグラム」というアート技術が用いられたのが理由でしょう。

アンビグラムとは、簡単に説明すると、一見すると普通に書いてある文字を、ひっくりかえしたり別の角度から見ると別の文字に見えるようにする技術です。唐津競艇場のポスターは、一見すると「挑戦」と書いてあるように見えるのが、ひっくり返すと「最強」という文字に変わるデザインとなっています。

唐津競艇場のポスターのデザインを担当したのは、アンビグラムデザイナーの野村一晟(いっせい)さん。1990年9月生まれの若き作家さんであり、平日はなんと学校で図工・美術の講師をされているとのこと。

唐津競艇場は流行も取り入れる!!「ボートなう。」インスタ映えポスター

続いてご紹介するのも、こちらもアンビグラムポスターと同じく唐津競艇場の作品。2018年2月、唐津競艇場で開催された「モーターボート大賞」のポスターです。若者世代を中心に広く普及しているインスタグラムを模しており、唐津競艇場をホームとするボートレーサーである峰竜太選手が「ほら、俺から離れんなって。」とつぶやきながら、「ボートなう。に使っていいよ。」とキャッチコピーも入っている構成となっています。タイトルをつけるとするならば「インスタ映えポスター」といったところでしょうか。

競艇初心者向けに軽く説明すると、峰竜太選手は2018年、獲得賞金額2億円を突破して賞金王に輝いた、競艇界で最も注目を集めるボートレーサーの一人です。ポスターが作られたモーターボート大賞でも見事に優勝戦に進出する活躍を魅せ、残念ながら転覆により失格となってしまったものの、唐津のファンを大いに沸かせました。

デザインとはこういうこと!浜名湖競艇場の「蹴散らせ。」ポスター

続いてポスターのデザインの可能性に挑戦した面白いポスターをご紹介しましょう。少し前のものですが、こちらは2008年11月に浜名湖競艇場で開催された「競艇王チャレンジカップ」のポスターです。細かくビッシリと書かれている文字を、ボートレーサーがターンの水しぶきの如く一気に吹き飛ばすデザイン。真ん中にはタテにドカッと「蹴散らせ。」の文字。非常にインパクトが強いデザインで印象に残りますが、ところで「蹴散らせ。」とは何をイメージしているのか、わかりますか?

答えは、ボートによって吹き飛ばされている文字にあります。これらをよく見てみると

「あいつが賞金王決定戦に出るなんて不可能さ。」
「もう諦めろよ、全くよぉ。」
「そろそろ自分のレベルに気づいて欲しいもんだ。」
「せいぜい頑張ればいいよ。」

などと、ボートレーサーに対するネガティブなワードがずらーっと並んでいるのです。ボートレーサーが蹴散らしているのは、こういった批判の声のこと。つまりは、誰に何と言われようが、すべてレースで覆してやろう、というボートレーサーの熱い意気込みが込められているポスターなのです。

競艇のポスターには見えない?宮島競艇場の「バトルオブプライド」ポスター

勇ましくも彩り豊かでどこか華やかささえ感じる「武士」を描いたこのポスター。こちらは、2016年2月に宮島競艇場で開催された「中国地区選手権」のポスターです。中国地区選手権とは、宮島競艇場、徳山競艇場、そして下関競艇場と、中国地区にある3つの競艇場から選出されたボートレーサーが地区最強の名を賭けて競うレースです。

地区選手権は開催年のSGレース「オーシャンカップ」に向けた勝負がけのレースであり、さらに翌年のSGレース「ボートレースクラシック」の最後の切符を賭けた戦いでもあります。2つのSGレース出場がかかったレースとしてボートレーサー及び競艇ファンにとっては熱が高まる大会であること、そして何より地区最強のプライドを賭けた戦いというイメージに、「武士」が持つイメージが非常にマッチしたポスターであると言えるでしょう。

競艇界以外でも大人気!多摩川競艇場の「静波まつり」ポスター

さて、先ほどの勇ましいポスターとはガラリと雰囲気が変わりますが、こちらもれっきとした競艇のポスターです。かわいらしいキャラクターが大胆に配置されたこの作品は、2019年1月に多摩川競艇場で開催された「バトルトーナメント」のポスターです。

こちらのポスターに登場しているキャラクターは「静波まつり」という、多摩川競艇場が2013年に生み出した公式キャラクターです。名前は、多摩川競艇場が日本一ともいわれる静かな水面であることと、多摩川競艇場が所在する地名の「是政」の「政」の字からきています。

後からご紹介するとおり競艇界には様々なキャラクターが登場してきましたが、現役バリバリで活躍しているのは「静波まつり」ただ一人。それゆえに、一部・・・いや多くの競艇ファンから高い人気があり、多摩川競艇場のグッズとして登場することはもちろんのこと、競艇の世界から飛び出しサブカルチャーのお祭りである「コミックマーケット」にもブースが出されるほど。今回ご紹介しているポスターもオークションサイトで出品されたりしています。他にも、多摩川競艇場の公式ツイッターはほとんど静波まつりのツイッターになっていますし、ちゃっかりLINEスタンプも出したりしているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

競艇界の「萌え」の元祖は私たちだ!徳山競艇場の「萌え」ポスター

今でこそ競艇界の「萌え」は多摩川競艇場の静波まつりに覇権を握られている状況ですが、実は競艇界における「萌え」の元祖は多摩川競艇場とは別の競艇場です。それは、山口県にある徳山競艇場。明確な時期は定かではありませんが、徳山競艇場は多摩川競艇場で静波まつりが誕生した2013年に誕生するより少し前、少なくとも2011年以前から「萌え」をふんだんに取り入れたポスターを生み出し始めているのです。

今回ご紹介しているのは2012年3月に徳山競艇場で開催された「モーターボート大賞」のポスター。先にご紹介した静波まつりの作品は競艇のポスターであることが分かりますが、徳山競艇場のポスターは「モーターボート大賞」などと書かれていなければ、競艇のものとは分かりません。新しいアニメでも始まるのか?と勘違いしてしまうほど「萌え」に120%振り切った作品となっています。

ちなみにコチラのポスターは、ただ単に可愛い女の子たちを描いているわけではありません。彼女らは、山口県のご当地アイドル「山口活性学園」で結成された、徳山モーターボート大賞のイメージユニット「AQUA」をモチーフにされたもの、とのこと。れっきとした競艇が題材となったデザインだというわけです。

実は競艇界はそこらじゅう「萌え」だらけだった!若松競艇場の「萌え」ポスター

実は、競艇界における「萌え」の広まりは、徳山競艇場や多摩川競艇場にだけには留まりません。2010年代初頭、競艇界では「萌え」が一つのムーブメントとして広まり、例えば若松競艇場でもこのようなポスターが作られていたりします。

こちらは、2011年2月に若松競艇場で開催された「ナイトクイーンカップ」のポスター。6人の美少女キャラクターが起用されているこちらの作品、残念ながらキャラクターに関する詳細は不明なのですが、よく見るとコスチュームの色がしっかりと競艇において1号艇から6号艇に振り分けられる6色(白、黒、赤、青、黄、緑)のカラーリングと合致しており、細かいこだわりが見て取れます。

これらの他にも、浜名湖競艇場や児島競艇場などで「萌え」ポスターが作られたりしています。残念ながら現在も「萌え」を積極的に起用しているのは静波まつりのいる多摩川競艇場だけですが、「萌え」は競艇界において確かに一時代を築き上げたのです。

ゆるキャラなのにゆるくない!?「毒舌」キャラクターポスター

かわいらしい「萌え」キャラクターのポスター立て続けにご紹介したところで、続いても「一見」かわいらしいポスターをご紹介しましょう。こちらは2019年2月に浜名湖競艇場で開催された「東海地区選手権」のポスターです。

先述のとおり地区選手権は各地区の競艇場よりボートレーサーが選出されて行われるレースであり、東海地区の場合は浜名湖競艇場、蒲郡競艇場、津競艇場、常滑競艇場の4か所からレーサーが選出されます。今回ご紹介しているポスターにも、浜名湖競艇場のツバメ「スワッキー」、蒲郡競艇場の半魚人「トトまる」、津競艇場の恐竜「ツッキー」、そして常滑競艇場の招き猫「トコタン」の4匹?のキャラクターが登場してくれています。

とてもかわいらしい表情を見せてくれているキャラクター達ですが、彼ら?が口にしている台詞をよーく見てみると・・・

スワッキー「煽ってんのか俺の反抗心 その王冠よこせ半魚人」
トトまる「コタツにもぐってやる気ゼロ 猫被ってんな招き猫」
ツッキー「水上じゃ役に立たねえハネ しまっとけロクに泳げねえツバメ」
トコタン「時代に取り残された恐竜 原始時代に帰れ今日中」

なんと、他のキャラクターをバチバチにディスっているんです。しかもしっかりHIPHOPの韻を踏んでおり、パンチラインが見事に炸裂しています。先ほどご紹介した「バトルオブプライド」ポスターとは違った表現方法で、地区ナンバーワンのプライドがかかった熱い勝負を見事に表現しています。

このレース、外せない。蒲郡競艇場の「ゴルゴ13」ポスター

「萌え」や、ゆるキャラポスターばかりが続いてしまったので、ここらで一発渋めのポスターをご紹介しておきましょう。2009年、蒲郡競艇場で開催されたレース「オールジャパン竹島特別」のポスターです。

これについては詳しい解説は不要でしょう。競艇ファンにとって舟券は決して外せないことと、ゴルゴ13が狙ったターゲットを決して外さないことをかけてあり、ワードセンスがキラリと光る一品です。

なぜ蒲郡競艇場のポスターにゴルゴ13が起用されることになったのか・・・10年前の話であるため情報に乏しく、残念ながら詳しいことは不明です。

これぞ「グランプリ」にふさわしい!「第29回グランプリ」ポスター

最後に、これぞ「グランプリ」にふさわしい!というイケてるポスターをご紹介して終わりにしましょう。こちらは2018年12月、平和島競艇場で開催された「グランプリ」のポスターです。

競艇界のシーズンラストを飾る祭典に相応しくゴールドを基調とし、中央には目映く光り輝く王冠が据えられています。そして競艇の公式イメージキャラクターである渡辺直美さんを始め麗しい女性が、それぞれ6艇のボートカラーに合わせたセクシーな衣装でポーズを決めています。全体的な構図もバランスが良く、まさに「グランプリ」の名にふさわしい傑作ポスターといえるでしょう。

今年のグランプリではどのようなポスターが作成されるのか、今から楽しみにしましょう!

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