競艇における重要な要素「エンジン」について知ろう!

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競艇は競馬とは違い、選手がボートという「機械」を操るスポーツです。ですから、選手自身の調子のみならずボートの調子、とりわけ「エンジン」の調子を読み取ることも、予想を組み立てるうえでは非常に重要になってきます。

そこで今回は、競艇におけるエンジンに関する基礎知識から、レース展開に与える影響、エンジンに関するデータの見方などについて解説していきます。

競艇におけるエンジンの基礎知識

まずは、競艇のボートに使用されるエンジンについて、基礎的な知識をご紹介していきます。基礎的なものとはいえ、予想の組み立てにも大きな影響を及ぼす要素ばかりですから、しっかり理解していきましょう。

ボートのエンジンの種類は全て同じ

まず大前提として知っておいていただきたいのが、競艇のボートに使用されるエンジンは全て同じ種類のものである、ということです。例えばスーパーカーレースのF1の場合、エンジンについてある程度の規定が設定されてはいるものの、その規定の範囲内で各メーカーが試行錯誤してオリジナルのエンジンを開発します。

しかし、競艇においては全てのボートに同じ「ヤマト発動機」の「水冷式縦型直列2気筒2サイクル」の「ガソリンエンジン」が使用されているのです。ちなみに排気量は396.9cc。

ボートのエンジンの種類が全て同じなのは、公平を期するためです。公営ギャンブルにおいては可能な限り公平平等に競技が行われるよう様々な工夫がされており、例えば競馬の場合は馬の年齢と性別などに応じて騎手が「おもり」を身につけますし、オートレースの場合は競艇と同様に全ての選手が同じ車体・エンジン(「セア」と呼ばれます)を使用することになっています。

全て同じエンジンだが、当たり外れがある

競艇におけるボートのエンジンは全て同じ種類ですが、100%まったく同じ性能のエンジンを作ることは難しく、実際には一つ一つに微妙な性能差が生じます。微妙とはいっても、1/100秒を争う競艇においては多少なりレースの行方に影響を与える要素となりえます。つまりエンジンには当たり外れがあるのです。

そのため、競艇では誰がどのエンジンを使用するかを、レース前日の「前検日」に抽選により決めることで、公平性確保に万全を期しています。

エンジンを整備するのは選手の役目

誰がどのエンジンを使うかは運次第ですが、レース期間中にエンジンを整備するのは選手の役目です。ここで、エンジンのどの部品をどのように整備すればより性能を引き出せるのか、選手は試行錯誤して仕上げていきます。

つまり、このエンジン整備の力量も選手のスキルの一つであり、競艇で予想を組み立てる際の判断材料にもなります。

エンジンは競艇場ごとに定期的に交換される

競艇で使用されるボートとエンジンは1年ごとに交換されます。特にエンジンは交換したばかりのタイミングだと、まだデータが揃っていないために、それぞれのエンジンの調子が読みづらくなります。従って、エンジンの交換時期も、競艇で予想を組み立てる際には気にしておきたい要素といえるでしょう。

競艇のボートとエンジンの交換時期は以下のとおりです。

天候などの要素がエンジンに与える影響

ここまで、エンジンの基本的なことは理解していただいたでしょう。競艇においてエンジンは全てのボートに同じ種類のものが使われること、そしてエンジンには性能差があり、さらに選手の整備の腕がエンジンの性能を引き出すこと。そしてもう一つ、エンジンについて覚えておいて欲しい要素。それは、エンジンは環境により出力が変化する、ということです。

競艇場ごとの水質

まず、競艇場ごとの水質がエンジンの出力に影響を与えます。淡水の競艇場は水質が硬くなり、エンジンの出力差が出やすくなります。反対に海水の競艇場は水質が柔らかいので、エンジン出力の差が出にくくなり、選手の実力や技術などが重要となってきます。

雨天

雨天になるとエンジンに影響が出てきます。具体的に説明すると、雨天時には雨が降るだけではなく「気温が下がる」「空気密度が下がる」といった現象も発生します。すると晴天時と比べてエンジンの出力が落ち、出足が鈍ってしまいます。そうなるとインコースのスタートは加速が弱くなってしまう一方で、十分な助走を行いスピードに乗ってスタートができるアウトコース勢に対しては有利に働く展開になります。

ナイターレース

競艇における「ナイターレース」とは、お昼ごろから夜までの時間帯で行われるレース日程のことです。ナイターレースでは昼と夜とで気温・水温が変わってくるため、エンジンの出力も変化してきます。特に日が暮れて気温が著しく下がってくると、エンジンの効率が増しエンジンの出力が上がり、スピードが出やすくなったり性能差が出やすくなったりします。

チルト角度とは

最後にもう一つ、エンジンについて覚えておいて欲しい言葉があります。それは「チルト角度」です。チルト角度とは何かというと、「ボートにモーターを取り付ける角度」のことをいいます。チルト角度は基本的には「-0.5度、0度、0.5度、1.0度、1.5度、2度、3度」の間で設定できるようになっており、チルト角度が小さいほどボートが安定し出足が強くなり、逆に角度が大きいほどボートが不安定になる一方で伸びが良くなるとされています。

チルト角度は、選手がレース当日の天候等のコンディションにより任意で設定するのですが、先述のチルト角度の設定幅は競艇場によって異なり、例えばコースの幅が狭い戸田競艇場の場合は、スピードが出すぎると危険という理由で、チルト角度は最大0.5度となっています。

現代はボートの安定性を重視してか、-0.5度に設定するのが選手の間では定石となっていると言われています。そんな中、例えば阿波勝哉選手のように、アウトコースからのまくりを狙うスタイルを確立しており、そのためにあえてチルト角度を常に最大に設定するような選手もいます。

競艇の予想に対して歴が長いファンであれば、選手のチルト角度の設定傾向にまで考えを張り巡らせて予想を組み立てるものです。競艇初心者には少し難しい要素ともいえるので、まずは阿波選手のように、特徴的なチルト角度の設定をする選手を覚えていくようにしましょう。

エンジンに関するデータの見方

 

先述のとおり、どの選手がどのエンジンを使うかは、抽選により決められます。競艇で予想をするときには強いエンジンがどの選手のボートについているのかを確認することが大切です。

まずは出走表を確認しよう!

競艇の舟券予想をするときに外せない情報媒体として「出走表」があります。出走表には、その日行われるレースの情報から出場選手の最近の戦績まで幅広く情報が掲載されているほか。年2回算出される勝率が選手・エンジンごとに掲載されています。

データは毎年5月1日~10月31日と11月1日から翌年4月30日までの2回行われている、特別審査期間のデータです。5月~10月に算出されたデータは、翌年1月1日から7月31日までの全国勝率として載せられます。このデータは正式なものになりますので、競艇ではこれをもとに選手とエンジンの調子を読み取り、予想に活用します。

「勝率」「2連率」「3連率」の数字の意味を理解

選手・エンジン・ボートの調子は「勝率」「2連率」「3連率」という数字データで表されます。勝率は1着になった回数を、2連対率は1、2着になった回数を、そして3連対率は1~3着に入った回数を、出走回数で割って出した100分率を意味します。例えば勝率が「2.36」と表示されている場合は、過去100回のレースのうち2.36回1位を獲得している、という計算になっています。つまり、数字が大きければ大きいほど、過去に入賞した回数が多いということです。

出走表の入手方法と見方

出走表は競艇場で直接入手することできるほか、競艇の公式ウェブサイト「BOAT RACE」で閲覧することもできます。出走表には選手やエンジンの調子だけでなく、レースのスケジュールや開催期間などの基本的な情報も載っています。初心者はまず、選手名やエンジン番号、ボート番号、色、選手の組み合わせとレーススケジュールをチェックできるようになりましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は、競艇におけるエンジンに関する基礎知識から、レース展開に与える影響、エンジンに関するデータの見方などについて解説してきました。公営ギャンブルのイメージとは違うかも知れませんが、実は競艇においては、エンジンの調子も重要な予想材料。物理的なロジックが必要となる競技なのです。

正直、競艇初心者にとってはハードルが高い要素ともいえるでしょうが、かといって的中率を上げたいのであれば無視するわけにもいきません。エンジンの調子の読み取り方など、まずは基礎的な知識をしっかり学んだうえで、自分なりのロジックを組み立てるようにしていきましょう!

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