競艇のレースに潮の満ち引きや流れの変化が与える影響を徹底解説

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競艇は選手やボート、モーターのコンディション、競艇場の水質やレイアウト、レース当日の風向きや天候など、様々な要素がレースに影響を及ぼしています。特に海につくられた競艇場の場合には潮の満ち引きや流れの変化についても考慮して予想を組み立てなければなりません。

今回は競艇のレース展開に「潮」が与える影響について解説していくとともに、競艇場ごとに潮の変化などの特徴についても紹介していきます!ぜひ予想に役立ててみてください!

競艇のレースに潮の変化が与える影響

潮 影響

競艇は様々な要素がレースの結果に影響を及ぼしますが、海の競艇場の場合には「潮の変化」も予想の組み立ての要素に加えなければいけません。潮がどのようにレースの結果に影響を及ぼすのかを解説していきましょう。

潮の満ち引きの仕組み① 一日の変化

まずは、一日のうちに起こる潮の満ち引きの仕組みについて簡単に解説していきましょう。
一日の間で潮位が変化するのは、地球の自転によるものであり、こちらは一日に2回の周期で潮が満ち引きします。つまり一日のうちに2回、潮位が高くなる「満潮」と、潮位が低くなる「干潮」が訪れるということであり、特に満潮と干潮のときはレースに与える影響を考慮する必要が生じます。

潮の満ち引きの仕組み② 1か月の変化

次に、月の満ち欠けが潮位に与える影響について説明します。月の満ち欠けはおよそ29.5日ですから、およそ1か月のうちの変化パターンと捉えると良いでしょう。

新月と満月に近づいていくと満潮時と干潮時の潮位の差が大きい「大潮」となり、反対に上弦と下弦に近づいていくと潮位の差が小さい「小潮」となります。例えば、もし大潮の日であれば潮位が高くなることのレースへの影響がいつもより大きくなる可能性がある、と考えることができます。

発達した低気圧や台風も潮位に影響を与える

発達した低気圧や台風が近づくと、「吸い上げ効果」と「引き寄せ効果」というものが発生し、潮位が著しく高くなる「高潮」という状態となることがあります。高潮となると、低気圧や台風と相まって水面の状態はとても荒れるという特徴があります。

一日あるいは1か月の周期で変化する潮位とは違い、低気圧や台風による高潮はどのタイミングで発生するのか、あるいはいつまでそれが続くのかが比較的読みづらいです。もちろん、あまりにも水面状態が悪く選手にとっても危険な場合には、競艇のレースそのものが中止となるのですが、そうならない場合には低気圧や台風には十分に注意しておくべきでしょう。

潮の満ち引きが与える影響

まず潮位が低い干潮時は、水面が比較的安定するために、選手にとっては走りやすくなります。そのため例えばアウトコーススタートであっても思い切った勝負を仕掛けるような選手も出てきたりします。競艇においては「インコースが有利」という鉄則があるのですが、干潮時にはそれがやや弱まる、と捉えておくと良いです。

一方で潮位が高くなる満潮になると、水面は荒れるという傾向があります。水面が荒れるとボートのコントロールが難しくなるので、選手のレース運びは慎重になりやすいです。特に先述のとおり低気圧や台風などの荒天時には高潮の発生によりこの傾向がより強くなるために、ターンでのボートコントロールがより困難になります。すると、アウトコースの選手にとっては難しい状況になるといえるでしょう。

潮の満ち引きや動きが気になる競艇場

潮の満ち引きや動き

ここからは、海につくられた各競艇場について、潮位などの水面変化の特徴についてピックアップして解説していきます。

常滑競艇場

常滑競艇場は伊勢湾の海を利用して作られています。ですが、前検日の干潮時間に合わせて水門を閉めているために、干満差や波の影響はあまりなくプール型の水面のような穏やかさとなります。強い風が吹かない限りは水面が大荒れすることはないので、スピード勝負のレースになりやすいです。

鳴門競艇場

鳴門競艇場は小鳴門海峡に位置しているため、潮の流れが速い競艇場です。ただし、防波堤が設置されているために、大きな波やうねりはあまり発生しません。とはいえ、波やうねりが完全に解消されているとはいえないために、海の競艇場が苦手な選手にとってはやや難しい競艇場といえるでしょう。

また、同じ満潮時であっても水位の上昇中と下降中とでは感覚がかなり異なり、下降中の方がボート操縦がやりやすいという声もあります。潮位だけではなくそれが上昇中なのか下降中なのか、という視点からも予想を組み立てる必要があるでしょう。

丸亀競艇場

丸亀競艇場は瀬戸内海をそのまま利用しており、流れや水量を調節するための水門もありません。そのため、潮の干満の影響を強く受ける競艇場として知られています。干潮時は瀬戸内海特有の穏やかな水面になりやすいのですが、満潮時は2mを超える潮の干満差によって独特なうねりが発生します。

水面のうねりは選手の視点から目視で確認することが出来ないため、スタート時にうまく加速出来ないことがあります。また潮の干満により、時間帯によって水位が変動して景色が一変してしまうため、丸亀に慣れていない選手は苦戦してしまう可能性があります。

児島競艇場

児島競艇場は瀬戸内海をはさんで丸亀競艇場の反対側に位置しています。まず、児島競艇場の海水濃度はほかの競艇場よりも濃いので、体重によるスピード差は出にくいと言われています。

一方で、児島競艇場には防風壁もなく風を遮るものがないので、水面が風による影響を受けやすいという特徴もあります。

そうなると、やはり潮位の変化によるレースへの影響をしっかり考える必要が生じます。特に満潮時は約2~3mの干満差が生まれるため、水面に独特なうねりが生まれます。丸亀競艇場と同様に水面のうねりは選手を惑わしてしまうので、不慣れなアウェーの選手には不利に働くということを覚えておきましょう。

宮島競艇場

宮島競艇場は、瀬戸内海の、本州と宮島に挟まれた海を利用した競艇場場であり、瀬戸内海を利用した下関・徳山・児島・丸亀といったほかの競艇場同様、潮の干満差の影響を強く受けます。干潮時は防波堤が防風壁の役割を果たすため穏やかで走りやすい水面になることが多いのですが、満潮時は最大で4m以上の潮位差があり、大きなうねりが発生します。

また、宮島競艇場では潮の流れも要チェックです。干潮時は第1ターンマークから流れてくる「向潮」となるので加速をつけられるアウトコースが有利になり、満潮時には逆に第1ターンマークに向かって流れる「追潮」となるのでインコースが有利となります。

徳山競艇場

徳山競艇場が波が荒れることが少なく、海にある競艇場とはいえ水面は穏やかな状況になる場合が多いとされています。また第1ターンマーク付近の水面は右に15m振って、横幅を45mと広めに確保されているため、ゆとりがありスピードを出しやすいコースレイアウトに設定されています。

一方で、干満差は3.5mもあるために、満潮時には独特なうねりが発生する点は、他の海の競艇場と同様ですから、注意しておきましょう。

下関競艇場

下関競艇場は瀬戸内海の海水を利用した競艇場場です。他の海の競艇場と同じように、かつては大潮や満潮の際などにうねりが発生していましたが、下関競艇場はナイターレース導入時の工事で堤防を高くしており、これにより海水が直接レース面に流入してくる事があまり無くなりました。そのため現在はほとんどのレースが穏やかな静水面の中で行われます。

ただし、潮位の変化によるスタートタイミングのはかり方の変化はやはり注意しておきたいところ。地元選手優位の状況は変わらないといっても良いでしょう。

若松競艇場

若松競艇場は洞海湾に作られており、洞海湾は陸地奥深くまで細長く入り組んでいることから一見河川のような地形をしているように見えますが、水質は海水であり干満差もあります。満潮時はインコース有利、干潮時はアウトコース有利という定石を頭に入れておきましょう。また、若松競艇場は冬になると水面が荒れやすい傾向にありますから、冬の満潮時は特にインコースに注目しておきましょう。

大村競艇場

大村競馬場は2マーク側の防波堤下部が開いており、海水の大村湾とつながっているためにうねりのクセが強く、かなりインコースが強い競艇場とされています。かつてはインコース有利であった満潮時にこの特性が強く表れていたのですが、最近は干潮であってもインコースが強いシーンが見受けられるようにもなってきています。

公式サイトで現地の天気・汐見表をチェックしよう

公式サイトで現地の天気・汐見表をチェック

各競艇場の公式サイトでは、レース当日の潮見表を確認することができます。水位が上昇する満潮の時間帯と、水面が荒れる天候状況が重なった場合、更にレースへの影響は大きくなるため、海の競艇場の場合は必ず潮見表をチェックしておきましょう。特に満潮と干潮の時間帯が見逃さずに確認するべきです。

また、競艇場によっては公式サイト内で潮の変化が与える影響も含めてコースの特徴を解説してくれていたりもします。競艇のレース展開に与える影響は潮以外にも様々な要素がありますから、それらもまとめてしっかり目を通しておいてください。

まとめ

ボートレース 潮

今回は競艇のレース展開に「潮」が与える影響について、潮の変化の仕組みから解説していくとともに、競艇場ごとに潮の変化などの特徴についても紹介してきました。

競艇はダイナミックなイメージに反して、天候や潮位変化あるいはボートやモーターの特徴などといった科学的な要素によりレース展開が左右される競技です。すなわち競艇の予想においては経験ももちろん大事ですが、こういった科学的な要素をしっかり頭に入れてロジカルに予想を組み立てることも重要なのです。特に競艇初心者であるからこそ、カンに頼らずにしっかりと自分なりの理論を組み立てることがまずは重要だといえるでしょう。

もちろん、複雑な科学的要素を完全に読み切るのは難しいでしょう。それでも、ある程度の傾向を捉えておくことだけでも、予想の精度は変わってきます。今回ご紹介したポイントをぜひ予想の組み立ての参考にしてみてください!

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